クライオセラピーとは
クライオセラピーとは
クライオセラピーとは(cryotherapy)とは、冷やすという言葉のcryoと療法のtherapyの二つの言葉から生まれた言葉で、日本語に直訳すると「凍結療法」となります。
冷やす療法といえば、多くの方がイメージするのは湿布かもしれませんが、その他にも氷や氷水で冷やしたり、様々な冷却材を使用したり、スポーツ選手などが利用しているアイスサウナやクライオスポットのマシーンもあります。
クライオセラピーは、傷めたり、酷使しすぎたりして炎症を起こしている患部を超冷却によりその炎症熱を下げ、痛みを緩和していきます。熱を持った患部は冷やされることによって体温が低下し、代謝レベルが一時的に落ちます。 代謝レベルが落ちると細胞が不活性化し、酸素や栄養分の消費量が減ります。細胞が必要とする酸素・栄養分の絶対量が減ることによって二次的低酸素障害を最小限に抑え込むことができるようになります。
二次的低酸素障害とは、損傷した細胞を消化するための酵素が活性化されて、正常な細胞まで消化してしまったり、炎症反応による出血などによって周辺組織が低酸素状態となり、正常な細胞までが壊死してしまうことを言います。 このため次の日に患部が大きく腫れたりするわけです。
しかし、きちんとアイシングすることで細胞が不活性化させ、この二次的低酸素障害を大幅に軽減させることができるのです。 さらに、クライオセラピーの効果には冷却麻酔効果による痛みの軽減や、リバウンド効果と呼ばれる冷えた患部の体温を上げようとする体のメカニズムにより、疼痛を発生させる物質を吸収して洗い流す効果なども期待できるといわれています。